
こんにちは!ユキジです。
皆さん、「低用量ピル」ってご存知ですか?
名前だけなら知ってるよ、という方、飲んでみようか迷っているという方、いろいろいらっしゃると思います。
「低用量ピル」とは、簡単に言うと
- 排卵を抑制し、それに伴う様々なトラブルを軽減させる
- 避妊の効果がある
- 毎日決まった時間に1錠ずつ服用する
という薬です。
私は、この低用量ピルを、独身時代から結婚後しばらくの約15年間飲み続けていました。
その15年の間に、どういう変化が起こったのか、止めた後に無事妊娠できたのか、副作用や苦労したことはあったのかなどをご紹介しますね!
低用量ピルを購入する時の参考になればとても嬉しいです。
低用量ピルに出会うまで
低用量ピルの体験談をお伝えする前に、まず、低用量ピルを飲む前のユキジの状況についてお話させてください。
生理前にはニキビが。跡が残ってしまい顔がコンプレックスに
生理前には、「PMS」と呼ばれる症状が起きることがあります。
その一つが、ホルモンバランスが変化することが皮脂分泌に影響し、アゴや口周りにニキビができてしまうことです。
私もその状態になってしまう一人でした。
生理の1週間くらい前になると、口周りにニキビがポツポツとできはじめます。だいたい、1ヶ月に平均して4〜5個できていました。
もう当時は高校生ではなく肌の代謝も落ちているので、できてしまったニキビはなかなか治りません。気になるので触ってしまったり潰してしまい、悪化させてしまうばかりでした。
当然、ニキビ跡が長期間残ってしまい、また新たな生理周期になるとそれに追加でニキビができる始末。
当時、上京して「オシャレを頑張るぞ!」と意気込んでいた私にとっては、こんな悔しくてみじめなことはありません。
鏡を見るたびに落ち込み、それがかなりのストレスにもなっていました。
ファンデを厚く塗って隠そうとしましたが、よけいに荒れてしまっていました。
生理痛が酷く、特に冬は仕事が手につかないほど
また、生理痛もありました。
寝込んでしまうほどではないのですが、それでも、腰がずーんと重く、お腹もズキズキして全神経がその部分に集中してしまうようでした。
特に冬場の痛みは酷く、職場にミニストーブと膝掛けを持ち込んでも仕事が手につかないほど。
もちろん仕事の効率も落ち、残業続きでした。
家に帰ってゆっくりしたいのに仕事が終わらないので腹痛に耐えながら仕事をする、悪循環の日々。
本当につらかったし、この状況から早く逃げ出したいと思っていました。
旅行など「ここぞ」という時に来る生理。温泉に入れないむなしさ
私は旅行が好きだったので、かなりの頻度で旅行していました。
すると、どうしても旅行の日程と生理が重なることがあります。
そうなると、楽しみにしていた温泉には入れません。
生理痛もあるし、生理用品などの荷物の準備もあるので、純粋に旅行を楽しむことはできません。
また、生理前でも、生理予定日が近くなると、「いつ生理が来てしまうんだろう・・」と考えてしまって、不安になったりストレスを感じていました。
生理の症状としては重くはない方だと思うけど、それでも苦痛
多分、私の場合は生理痛やニキビがあったのですが、幸いにも寝込むことはなく、重くはない方だと思います。
それでも、少しでも「自分の心の負担、体の負担になることは軽くしたい」という思いから、当時知った「低用量ピル」に挑戦してみることにしました。
低用量ピルの飲み方
低用量ピルの飲み方は、とてもシンプルです。
たったこれだけです!
低用量ピルは、28錠もしくは21錠が1枚のシートに入っています。
28錠の場合は、毎日1錠ずつ飲むのでOK!
21錠の場合は、飲んだ後7日間は服用をお休みする必要があります。
薬の種類や飲み方、排卵しない原理、注意点については、病院で聞いたり、専門家の方の記事などで調べてみてください。
私は、トリキュラーを15年間飲んでいました
私が通っていた病院(東京や地元)では、トリキュラーを処方していただいていました。
トリキュラーは28錠なので、毎日決まった時間に1錠飲むタイプですね。
日中だと決まった時間に飲むのが難しいので、私の場合は22時に飲むようにしていました。
薬自体は、普通の頭痛薬よりもかなり小さめなので飲みやすかったです。
当時の金額は、1シート(28日分)あたり2800円〜3000円程度でした。
コスメを1個買うのを我慢したり、飲み会を1回やめるだけで買える金額なので、若かった頃の私でも、そこまで大変な出費ではなかったです。
低用量ピルを15年間飲み続けて感じたメリット
それでは、ここからは実際に低用量ピルを飲み続けて私が感じたメリットについて紹介していきますね!
一般的に、低容量ピルのメリットと言われている効果を感じることができました。
正直、払った金額以上に「低容量ピルを飲んでて良かった!!」と感じています。
もちろん、効果は個人差があるので、私の場合はこうだった、ということで読んでもらえたらと思います。
あんなに悩んでコンプレックスだったニキビが出なくなった!
すごく悩んで、毎月生理前にアゴに出てくるプツプツとしたニキビを見るだけで憂鬱だったのに、ニキビが出なくなりました!
今まであったニキビ跡も、肌がターンオーバーしていくので徐々に薄くなり、ニキビ跡の全くない肌になりました!
これは本当に感動しました。
この効果だけでも、低用量ピルを買って良かったって思いました。
ただ、そうなるまでに少し時間はかかりました。飲み始めて数ヶ月は少し出ていましたが、やがて出なくなり、ニキビ跡も薄くなって飲み始めて1年ぐらいはかかったと思います。
生理痛も軽減。タンポンを使うと生理だということを忘れて過ごせる
腰にずーんと来ていた生理痛。冬には本当に苦痛だったあの生理痛が、かなり軽くなりました!
生理痛って、痛くても我慢するか、痛み止めを飲んで耐えるというイメージしか無かったのですが、低容量ピルを飲むだけでここまで劇的に痛みがが和らぐ、というのは本当にありがたいです。
生理痛に悩んでいる方がいらっしゃったら、低容量ピルを検討されても良いかもしれません。
また、タンポンを使っていれば、経血が出る気持ち悪さもないので、生理だということを忘れて過ごせます。
本っっ当に快適です!!
生理日が予測できるので「急に生理来たナプキン持ってない!」「生理来ない・・」がない
低用量ピルの特徴として、生理の来る日がほぼ予測できます。
シートの錠の数と同じ、28日周期で来るようになっています。
みなさん、こんなことで困ったことはありませんか?
「生理日、予定より5日も早く来た・・・ナプキン持ってないヤバい!」
「生理予定日から1週間も経ったのに、まだ生理が来ない・・」
もちろん、生理周期が安定している方もいると思いますが、生理周期があまり安定していない場合や、ストレスなどで突然予期せず生理が来たり、なかなか来なかったりして困ることもあるかと思います。
しかし、低容量ピルを飲んでいると生理周期はほぼ28日と決まっているので、そういったトラブルが起こったり、心配することもなくなります。
「急に生理が来ると困る」と思って、生理予定日の何日も前から生理用品を持ち歩く必要もなくなります。
このメリットも結構私的にはかなりプラスに感じました。
余計な心配をしなくても良くなると、ストレスも軽減されますし安心して過ごすことができます。
生理日をずらせる。旅行好きの私にはかなり役に立った
上の文章では、「生理周期はほぼ28日」とお伝えしましたが、実は、低用量ピルを使うことで意図的に生理日をずらすことができます。
といっても、前後数日ぐらいですが、それでも
- 週末の旅行にかぶりそうだから、開始日を少し延ばしたい
- 1週間の海外旅行に行く前に、早めに生理を開始して旅行の時には終わらせたい
のように、生理日をコントロールすることができます。
これもめちゃくちゃ便利で、おかげで大好きな旅行で生理の不調や温泉に入れないなどのデメリットを感じることなく、思いっきり楽しむことができました。
旅行だけでなく、大切な用事や試験、イベントがある時を避ける、というときにももちろん使えます。
生理日のずらし方は、服用タイミングを少し工夫する必要があります。詳しくは病院などで聞いてみてくださいね。
PMSと呼ばれる生理前の不調が軽減する、生理日をコントロールできるのが大きなメリット
低用量ピルのメリットは他にもあると思いますが、私が実際に15年間飲んできて特にメリットに感じたことをお話しました。
生理に悩む時間は、生理中だけではなく、PMSと呼ばれる生理前の不調など、実際は1ヶ月の半分ぐらいあります。
また、生理日が予測できずトラブルになったり、旅行やイベントで楽しめないなどの悩みもつきまといます。
その悩む時間が減るだけでも、低用量ピルを飲んでいて良かったなぁと感じるメリットです。
低用量ピルは避妊目的で使うという場合もあると思いますが、それでなくても、様々な生理の悩みを軽減させるので、飲んで良かった!と思っています。
でも、低容量ピルはデメリットや副作用もあります。
もちろん、低用量ピルは薬なので、デメリットや副作用もあります。
まず、私が感じたデメリットについてお話しますね。
毎日決まった時間に飲むのが面倒
これは私がズボラだったこともあるのですが(笑)
1錠だけ飲むとはいえ、毎日決まった時間にというのがたまに面倒くさくなっていました。
22時に飲むようにしていたのですが、飲み会があったりしたときはその時間に飲むのを忘れたりします。
決まった時間に飲むのがベストなのですが、数時間程度ならずれても大丈夫だそうなので、そこまで神経質にならなくてもよいかもしれません。
私の場合は、22時にアラームをセットしておいて、飲み忘れのないようにしていました。
婦人科のクリニックにもらいに行くのが面倒
低用量ピルは、ドラッグストアなどで市販されていません。
購入するには、医師の処方が必要です。
そのため、私が低用量ピルを購入していた時は、婦人科のクリニックに行っていました。
病院なので、場所によってはかなり待たないといけません。
低用量ピルをもらうために、会社の半休を取って行くのは結構な負担でした。
仕事が繁忙期にさしかかるとなかなか休むことも難しく、このために有給を使うのもなんか損したなぁと思っていました。
クリニックにいるところを見られるのが恥ずかしい
最近はそういう風潮は緩和されているのしれませんが、当時は婦人科のクリニックにいるところを知り合いに見られるのが少し恥ずかしいな、と思っていました。
どうしても通わないといけないので、いつ知り合いに遭遇するか少し神経質にもなりました。
ただ、今はオンラインで低用量ピルを処方してもらえるサービスができているので、時間的なことも、こういった不安もなく購入できるので、ずいぶん手に入れやすくなったと思います。
低用量ピルの副作用について
一般的には、低用量ピルの副作用は、吐き気や頭痛、不正出血などがあると言われています。
私の場合は、飲み始めた頃に少しだけ不正出血かな?と思われるものがありましたが、それはほんの数日だけで、幸いにもその他の副作用は出ませんでした。
他には、血栓症のリスクもあるとのことなので、気をつけていました。
具体的には、旅行中の飛行機などで身動きが取りにくい状態の時でも、足を動かすなどしていました。
低用量ピルは、その効果も副作用も個人差があります。
使う時には必ず医師に処方してもらい、飲んでいて「おかしいな?」と思うことがあればすぐに医師に相談してください。
そういった意味では、病院でもオンライン処方でも、安心していつでも相談できるところを見つけておくのがオススメですね。
低用量ピル服用を止めた後、どのような変化があった?
さて、15年間低用量ピルを飲み続けて来ましたが、結婚して妊活を始めたので、服用を止めました。
その時にどんな変化が起こったのかお話しますね。
ニキビは出るようになった
低用量ピルの服用を止めると、服用前ほどではないものの、やっぱりニキビは少し出るようになりました。
アクネケア成分入りの美容液などを使ってなんとか抑えようとしていますが、やっぱりニキビは復活してしまいますね・・・。
生理痛も、飲み始める前と同じぐらい痛みを感じるように
生理痛も、低用量ピル服用前の状態に戻ってしまいました。
この記事を書いている今も生理中ですが、電気毛布を「強」にして暖めていますがお腹と腰が痛いです…。
低用量ピルを長年飲むことで妊娠しにくくなる?
私も飲み始める前不安に思っていたのがコレ。
低用量ピルを飲み続けることで、不妊になるのではないか?ということです。
排卵を止めてしまうものなので、なんとなく不安になってしまいますよね。
私も不安でしたが、そのような情報は特に見当たらなかったことと、それより生理の不調軽減や便利さのメリットの方が上回ったので15年も飲み続けていました。
私の場合、服用をやめて8ヶ月後に無事に自然妊娠
そんな不安もありながら開始した妊活。
高齢出産にあたる年齢にさしかかっていたため、ピルを服用していなくても妊娠できるかどうかも不安な年齢でした。
しかし、服用をやめて8ヶ月後に、無事に自然妊娠しました!!
本当に安心したし、子どもができてとても嬉しかったです。
8ヶ月かかってしまったのですが、やっぱり妊娠するまでは不安でした。
しかし、ネットでピル服用経験者の妊娠したという報告を見て、勇気づけられていました。
子どもも無事に生まれ、現在は子育てに追われています。
少し落ち着いたら、また低用量ピルを再開しようと思います。
低用量ピルの購入方法
低用量ピルを購入するには、2通りあります。
- 婦人科のクリニックに行って診察してもらい、購入
- オンラインで診療してもらい、購入
以前は、実際にクリニックに行って購入する方法しかなく、時間がかかったり誰かに見られてしまう可能性がありました。
しかし、オンラインの診療だと、時間もそこまでかからず、見られる心配もありません。
実際に会って対面で不安なことなどを相談できるクリニックか、利便性の高いオンライン診療か、自分に合った方法で試してみてください。
さいごに
低用量ピルは、メリットも多く手に入れやすくなりました。
また、近年は避妊目的以外にも使われるということが認知されはじめ、より気軽に検討できるようになったと思います。
私の場合は、享受できるメリットも大きかったのですが、薬なのでデメリットや副作用はもちろんあります。
どこで購入するにしても、
- 信頼できるところ(安いからと個人輸入したりは絶対NG!)
- いつでも気軽に相談できるところ
を選んで処方してもらうことが大事です。
ネットの情報だけを鵜呑みにすることも危険です。
この記事も、私が感じたあくまでも「体験」なので、感じ方は人によって様々です。
少しでも不安に思っていること、疑問に思っていることがあれば、クリニックやオンライン診療の際に相談しましょう。
信頼できる購入先・相談先を見つけて、生理の悩みが少しでも軽くなることを願っています!